すべてが猫になる

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館島 (ねこ3.6匹)

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東川篤哉著。東京創元社ミステリ・フロンティア

天才建築家・十文字和臣が建てた異形の館。半年前、当主の十文字が館の巨大な螺旋階段の下で
「墜落死」しているのを発見された。事件は不可思議な謎を残したままだった。
やがて、その館に集められる当時の事件関係者達。新たに発生する、現場のわからない連続殺人。
館に滞在中の捜査一課刑事・相馬隆行と、女探偵の小早川沙樹が事件解明に奔走する。


東川さん。苦手なんですよ。。三度目の正直ってわけでもないんですが、三冊目に挑戦。
何が、ってギャグ連発するんですよ、この方。しかも笑えないオヤジギャグを若い学生さんとかに
言わせて失笑買いまくり(私の)なんですよ。。そして、トリックがいつも凄いんですよ。。。
凄いって、有り得なさが凄いんですよ。。この方の雰囲気に合ってると言えばそうなんですが。
だから、人気があるのも分かるんです、いつも。はい。

で、本作。
お、おお!?ギャグが冴えている。。。不覚にも、「ぷっ」と笑った回数は1度や2度にあらず。
キャラが冴えている。変態刑事としてそれらしいし、女探偵として筋が通っている。その上で
連発されるギャグ。間違いない、ギャグに成長が見える。シリーズ化して欲しいとまでは
思わないが、今回のいつもに輪をかけたトリックのあほらしさに妙にマッチしている気がして来た。
おさえろ、自分。がんばれ、自分。楽しんで読もうという呪文も効果があったようだ。

この気に入らなさがつぼなのか、と無理矢理自分を納得させて、今日も私はいざ読破への道を開く。

なんだそりゃ。