すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

くらのかみ (ねこ3.5匹)

イメージ 1

小野不由美著。

行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮なお屋敷に、後継者選びの
為親族一同が呼び集められた。集まった親族の子供達は、「四人ゲーム」という
闇の中、部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる
廻ると五人目が出現するという遊びを始めた。そして現れた五人目の子供。しかし、
どの子も最初から居たはずで誰が五人目の「座敷童子」なのかがわからない。
そして、屋敷の中で起きた毒入り薬草事件など、怪異が続出するーー。


私にとって初の小野さんです。
雰囲気が最高にありますね。田舎の怪異というのも、お屋敷の恐怖度も、
なんだか童心に還れるというかその描写力を凄く感じました。
ストーリーも良いです。好みです。
怪事件大好きです。オカルト系かー、と思いきや集団毒殺未遂?事件が起きたりして
ソフト横溝な展開。おっと、本格ミステリだったとは。ますますもって私好み。
小野さん、私イケてるかもなあ。。と本書+これから読むであろう未読本の楽しみで
胸はふくらむばかりでしたよ。

で、最後まで読みました。
…………えーと、すいません、ツボに来なかったです(TOT)。。。。
子供の書いた家系図が出て来たあたりからなんだかしんどくなって来ました。。
これ、きっと子供だった頃の私にはわからないやー^^;;今でも家系図とアリバイ表苦手なのよさ。
そうなると、「おい、子供がこんなに身内を疑ってていいのか!?」とか
「最初のゲームだって、小野さんのオリジナルじゃないじゃん。。」とか
最後のある子の父親の語りですら「うわー、子供向け意識しすぎー。清く正しく美しくってか」
のような普段なら気にならないような点が邪魔をしてですね。。。

いや、悪くない。悪いわけない。とても良いんでしょうこれ。
本の大好きな友人の子供にプレゼントするならいの一番にコレを選びたいくらいです。

十二国記でも読むか。。。


※投票(開催中にフライングしてすいません^^;)いただいた皆様、ありがとうございました。
早速活用いたしております。ゆきあやに当たる当たらないに関わらず、自分はこうだったよ、
というコミュニケーションが第一意義ですので「もうゆきあやには何も薦めてやらねぇ」なんて
仰らないでくださいねぇ~。。とか書くとめちゃくちゃ外したみたいですが、いえいえ
楽しく読めたのには違いありませんことよ。(何かびびってるな自分。。すいません^^;;;)

これで『ラインの虜囚』絶賛とかしたらどうしましょ^^;明日届きます^^