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眠りの森 (ねこ3.6匹)

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講談社文庫。

若き才能が集う高柳バレエ団に強盗が侵入し、たまたま居合わせたプリマの葉瑠子は正当防衛で
強盗の男を殺してしまう。知らせを聞いて驚愕するバレリーナ達。捜査に乗り出した加賀恭一郎は、
調べて行くうちバレエ団にひそむ不審な空気を察し、この事件は事実正当防衛だったのか、という
疑問を持つ。そして加賀は、プリマの一人である未緒に魅せられ。。。。

※未読の方は、以下ネタバレぎみですのでご注意下さい。




ちょっとちょっと、加賀刑事、惚れっぽくない?気が多いんじゃない?
なんだったのよあの「卒業」で魅せた色男ぶりはよー。よっ、この女泣かせ。
と、冗談はさておき(半分以上本気)、加賀さんなわけですよ。
幸薄っぽいというか、作者に意地悪されてるというか、とにかく悲恋なわけですねー。

ところで、今回犯人わかっちゃいました(TOT:)。。。
別に私の推理が凄いんでなくて、ああもう、だから順番に読みたいんだってばよ(▼▼メ)。。
                           カティさん特別友情出演 ↑
複数犯のトリックというのも好みじゃないしなあ。。ちょっと残念。

「卒業」が青春ミステリだとしたら、本書は恋愛(しかも悲恋)ミステリという感触。
このラストシーンは本邦初の「ミステリ」としての引きでは!いや、続いてないけど。
こんな終わり方、ミステリでアリか?加賀刑事よ、貴方は一体これからどうなってしまうの?
バレエ界の美しいきらびやかで棘のある世界に迷い込んでそしてがんじがらめになるのなら、
加賀さんにも救えない哀しい展開がこの次に待っているの?
それともこれは通過点の一つ?
え、読めって?はい。。。
ところで、次って「天使の耳」でしたっけ。。「悪意」でしたっけ。。(だめだこりゃ)