すべてが猫になる

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ディプロトドンティア・マクロプス (ねこ2.5匹)

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我孫子武丸著。講談社文庫。


我孫子流ハードボイルド!^^;
京都で探偵事務所を開設した「私」(あれ?名前ありましたっけ??)の元に、
待望の依頼人が2人やって来た。
大学教授の父を探して欲しい、という女性と、もう1人はなんと9歳の少女の
「動物園からいなくなったカンガルーのマチルダさんを探して」というもの。
そして両方の捜査を開始したばかりの私は、突然暴漢に襲撃された!


タイトルの意味がわからなかったので、私わざわざ調べてみました。
で、書こうと思ったんですけどネタバレになっても何なので自粛します。。
「なるほど」という感じですけど。

ハードボイルドというには軽すぎる、コメディタッチの冒険小説??
笑えるページの頻度が多く、まあこれが「我孫子流ハードボイルド」だと理解しました。

主人公の人格が定まりきれておらず、ここまで複数の人間の人望を集めている事に
違和感を感じて読み続けたのは失敗。
普通の探偵でしかない主人公が、「はした金」でこんな危険な目に遭いながら
捜査を続けようと言う意気込みは立派だが、唐突すぎました。せめて、
依頼人が目の覚めるような美人だとか、スムーズに入り込めるような背景があれば良かった。

しかし。こんなお話だと知っていれば(知ってたら面白くないが)、
もっと気楽に読んだのに!
変な教授が出て来たあたりからイヤな予感はしたけれど、
中盤からパニック小説じゃないかこりゃあ、でも時すでに遅し。

先が読めない(てゆうか、読めるかこんなもん^^;)面白さには
惹かれたけれど、結局頻繁に挟まれるギャグに笑って笑って、それで終わってしまった。
教授、最高ですね。
「うん。実はそうなんだ。すまない。」
きょ、きょうじゅ~~~~~~~~~~~!!!^^;