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紅玉の火蜥蜴 (ねこ3.5匹)

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秋月涼介著。講談社ノベルス


メフィスト賞作家第3作。
シリーズ物としては2作目の長編です。

両親と弟を爆弾魔に殺された嘱託解剖医の嘉神沙遊良。
石細工師の風桜青紫に殺されたいと願う、煩悩を消失した17歳の霧嶋悠璃。
青紫に想いを寄せる、高校生の鴇冬静流。
キャリア警視の鴻薙冴葉。お守りの梅崎堅玖郎。対立する遊佐警部補。
被害者の息子、柿崎昇平。
彼らの住む町で、連続放火殺人事件が発生する。
犯人の見当がつかないまま、放火は日に日にその件数を増やしーーー。
火に魅せられた犯人とは!?


これは、デビュー作と同じシリーズですね。これ、名前ないのかしらん。

……………………っっっって、主要人物多すぎ!!!!!!!!
そして、変換めんどくさすぎ!!!!誰が読んでくれるんですか、↑こんな記事。
あー漢字いっぱい。読めん、読めん。


こほん。
えーと、デビュー作ではけちょんけちょんに書かせていただいた作家の作品です。。
あはは。うん、これは面白かったですよ^^;。
世界観は確立できているし、文章も良いんですよ、なかなか。だから、
まあこれだけキャラの立った人物がいれば誰か一人くらいは気に入るでしょ。
(自分の場合、たいていそれが犯人だったりする^^;)

わたしゃこの冴葉警視だけは殺意を覚えるほど気に入らないです。
元々、きっと(警察内部でもボンクラとかあんぽんたん警視とか
女性なのにボロクソ言われている。ひいい。)それが正当な評価なんですけどね。
この人を出す狙いは何だ?ストーリーの重さを緩和しようとしているのか?
それとも、「おっちょこちょいだけど、どこか憎めない♪」キャラを描いたつもりか?
(ぼろくそ。すいません^^;つい。。)

まあそれはいいとしまして。
犯人は意外だったし、論理もまとも。主となる事件にからむ脇役達のエピソードも
練りに練っていて、ちゃんと生きてます。
解決しきれていない問題はあるんですけど、今こういうの多いですからね。アリです。
生意気にどんでん返しまで(笑)

後は、イラストが合ってない気がするぐらいで、読み応えは十分でした。

1作目だけで判断してはいけないといういい例です。