すべてが猫になる

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アロワナを愛した容疑者  (ねこ3.8匹)

大倉崇裕著。講談社文庫。

有力政治家の三男が殺害された。現場で飼われていたアロワナは、十年前にシンガポールの実業家のもとから盗まれた個体だと判明。窓際警部補・須藤友三、生き物オタクの巡査・薄圭子のコンビは、密輸ブローカーに焦点を絞り調査を開始する。タカやランが関わる事件も同時収録。痛快アニマル・ミステリー!(裏表紙引用)
 
警視庁いきもの係シリーズ第5弾。待ってたぞ。表紙に福家警部補がいる…笑。
タカ、アロワナ、ランの中編がみっつ。
 
「タカを愛した容疑者」
独居老人撲殺事件発生。なんと薄ちゃんが事前に老人と口論しており、そのせいで容疑者に。絶対に信じない須藤さんがいいね。飼い犬の失踪とタカを使った犯行が結びつくのがいい。顔を殴らなかった理由も納得。
 
「アロワナを愛した容疑者」
福家警部補の依頼でアロワナ密輸殺人事件を捜査する須藤さん&薄ちゃん。フィッシュマフィアなんてのがいるのねえ。。新キャラかな?京都弁の静警部補が面白い。てか、福家警部補に続くなんて大倉さんイジワルだわあ。。文庫まだ?
 
「ランを愛した容疑者」
「いきもの」だから植物も範疇に入るのね。今まで植物ネタあったっけ?
警察博物館に復帰した薄ちゃん。。出だしのG何千匹はやめてくれ。。。
ランを愛した被害者、って感じかな?階段から転落死した社長は本当に事故だったのか、それを見抜く薄ちゃん&須藤さん。
 
いつも通り安定の面白さだった。薄ちゃん下ネタ増えてない?相変わらずの会話の噛み合わなさったら。。笑。容疑者の動機が、動植物を愛す、っていう制限があるにも関わらずネタが尽きないの凄いね。ギヤマンの鐘事件の集団からも2人は命を狙われているみたいだし、、さてどうなりますか。