すべてが猫になる

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アンチ整理術  (ねこ4匹)

森博嗣著。講談社文庫。

整理・整頓は何故必要なのか? 大学の研究室、芸術家のアトリエ、漫画家の作業場……。 素晴らしい作品が生まれているのは凄まじい散らかりようのなかだ。 物理的な整理ではなく、自分自身の内側と「環境」を整理・整頓してみよう。 人気作家が語る、自由に楽しんで生きるために大切な創造的思考と価値観。(裏表紙引用)
 
最近好きな作家のエッセイに無闇矢鱈手を出している。この本を読んだのは整理術を学びたいからというより森さんの本なら何でもいいやと思ったからという気持ちが半分。世間では断捨離やらミニマリストやら収納術やらの本が流行っているようだが、自分はミニマリストでも散らかし屋でもなかったりする。でもこういうジャンルの本を読むのは好きだ。
 
リアルでは一応整理整頓派の自分だが、ネットではそうでもないな、色々ストレスがかかったり迷ってたりしているな、と自覚しているのでなかなかこの本は役に立った。もちろん作者は天邪鬼の森さんなので、片付ける必要はない、散らかっているほうが作業は捗る、という独自の考えを展開されている。作家の仕事も好きだからやっているのではないというのは今まで読んで来た本でも再三書かれていた。モノじゃなく思考を整理する、常に頭を使う、人間関係を片付けるという言葉が印象に残る。続けることも大事。自分がブログを時々「めんどくさいな~この本書くことないな~」と思いながらも続けて来られたのは、ちょっとでも頭を使いたかったからに他ならない。もちろん交流や感想を書くことが基本的には楽しいというのは大前提としてある。本当に頭を使って書いたのかねと思われそうなしょぼ記事が多いのは百も承知だが、例えば自分で簡単なあらすじを書くだけでも結構頭を使うのだ。トシとともに身体やメンタルが思い通りにならないことが増えたので早々に頓挫するかもしれないが…いやほんと、気合いでは思い通りにならないことが増えた。