すべてが猫になる

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これは経費で落ちません! 2  (ねこ3.8匹)

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青木祐子著。集英社オレンジ文庫

 

経理部の森若沙名子、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内のいろいろな人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとには関わりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張…それは本当に必要なものですか?(裏表紙引用)
 
経理部の森若さんシリーズ第2弾。
 
「取材は広報課を通してください!」
広報課の皆瀨織子が持ち込む領収書はテレビ出演用のブランドシャツにお土産用のお菓子。仕事が出来る人でも、やっていいこと悪いことのリミッターが外れてる人っているんだよなあ~。開き直った態度が気に入らん。
 
「女には女の戦いがある……らしい……」
総務課にエスプレッソマシンを入れるかどうかで女子社員同士に派閥ができてしまった。巻き込まれたくない沙名子の気持ちが痛いほどわかる。いつも思うのだが、こういう女子同士のいざこざ?の渦中にいる人ってこういうのが嫌だとかいう感覚はないのだろうか。で、沙名子の香水を割ったのは結局誰。
 
「気にしないでいいよ、おごるから。出張手当入ったから!」
トップ営業マン山崎の出張費があからさまにおかしい。サボリでもなく旅行でもない。なぜ? 本人は不本意でも、やりたいことと得意なことが違う人っているんだなあ。
 
「これは本当に経費で落ちません!」
2巻ラストにしてやっとタイトルの台詞が出た。男子の友情も当てにならない…のかなあ。それにしても、沙名子には勇さんの方がお似合いな気が。
 
以上。今回もスラスラと読めた。どいつもこいつもって感じ。1巻ではウザいなと思っていた太陽の存在が、だんだんなくてはならないものに。仕事で落ちてる時に「さなこさ~~~~ん!」って尻尾ふりふり来られたら癒されるよなあ。。もう付き合っちゃえ。