すべてが猫になる

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暗闇の中で子供 (ねこ3.9匹)

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講談社ノベルス。前作「煙か土か食い物」の奈津川家シリーズの続編です。


はい、もうこれはいちいちあらすじ書きませんよーー。
この本にあらすじなんて何の意味もありゃしませんからねーー。

前作は四男の四郎ちゃんが主人公でしたが、今回は三男の三郎ちゃんが語り手です。
というわけで、私の大好きだったマザーファッカーもチャッチャッチャッも
出て来ませーん(泣)変わりに「あうあうあう」と「デュビデュバ」(笑)
これはノレません、私。。。

内容は、猟奇連続殺人。13歳の少女、ユリオと三郎の恋。二郎どっか行ったまま。
お父さん入院中。お母さん昏睡中。一郎もどっか行ったぞおい。

見立て殺人の真相はグロいけど驚愕したし、好みだった。けど、三郎ちゃんを語り手に
したのってどうなんだろ。四郎ちゃんの方が息もつかせぬスピード感があって、
芯が通ってて良かった気がする。性格をそのまま現してるんだろうけど、三郎ちゃんは
どっちかっていうと「うじうじ」型なんだよね。暴力好きだけど。
四郎ちゃんを三郎ちゃん目線で読むと、やっぱ四郎ちゃんが一番かっちょいい。

グロさが今回顕著で生理的に辛いものがあったけど、ラストのお父さんとの確執や
壊れ加減が泣かせるね相変わらず。


これでは終われないでしょ、奈津川家。次回期待の問題児、二郎ちゃん作品にて
お会いしましょう、だといいなあ。