すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラッド・スクーパ  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。中公文庫。 生も死もない。己も敵もない―「都」を目指す途上、立ち寄った村で護衛を乞われたゼン。庄屋の屋敷に伝わる「秘宝」を盗賊から守ってほしいのだという。気乗りせず、一度は断る彼だったが…。この上なく純粋な剣士が刀を抜くとき、その先…

ロシア幽霊軍艦事件  (ねこ3.8匹)

島田荘司著。新潮文庫nex。 箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失…

銀の仮面/The Silver Mask and Other Stories  (ねこ4匹)

ヒュー・ウォルポール著。倉阪鬼一郎編訳。創元推理文庫。 裕福だが孤独な女性ソニアは、ある日無一文の青年を哀れみから家に招き入れ、食事をふるまった。半月後、彼はソニアの家を再訪するが、自分の描いた絵を購入するよう執拗に求める…不気味な侵入者が…

不穏な眠り  (ねこ3.8匹)

若竹七海著。文春文庫。 葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。行方を追ううちに思わぬ展開に(「逃げだした時刻表」)。相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、死んだ女の知人を捜してほしいという依…

アリス・ザ・ワンダーキラー 少女探偵殺人事件  (ねこ4匹)

早坂吝著。光文社文庫。 十歳の誕生日を迎えたアリスは、父親から「極上の謎」をプレゼントされた。それは、ウサ耳形ヘッドギア“ホワイトラビット”を着けて、『不思議の国のアリス』の仮想空間で謎を解くこと。待ち受けるのは五つの問い、制限時間は二十四時…

巴里マカロンの謎  (ねこ4匹)

米澤穂信著。創元推理文庫。 「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ…

QED ~ventus~ 鎌倉の闇  (ねこ3.5匹)

高田崇史著。講談社文庫。 「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社…鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代…

デルタの悲劇  (ねこ3.7匹)

浦賀和宏著。角川文庫。 ひと気のない公園の池で10歳の少年の溺死体が発見された。少年をイジメていたクラスメイトの悪童3人組は事件への関与を疑われることを恐れたが、真相は曖昧なまま事故として処理される。ところが10年後、少年の幼なじみを名乗る男が3…

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬  (ねこ3.8匹)

若林正恭著。角川書店。 前作『社会人大学人見知り学部卒業見込』から約4年ぶり、新作の舞台はキューバ!航空券予約サイトで見つけた、たった1席の空席。何者かに背中を押されたかのように2016年夏、ひとりキューバへと旅立った。慣れない葉巻をくわえ、芸人…

紀伊勝浦旅行記 ~超まぐろ旅~

皆様こんにちは。 先日結婚記念日(ちょい早いけど)旅行として、2~3日で勝浦1泊旅行して来ました!目当てはもちろんまぐろ!まぐろ大好きなので、一生分食べるぞ!という気合のもとに旅立ちました。 一日目 6時起床(意外とゆっくり)。サクっと天王寺…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー  (ねこ4.2匹)

ブレイディみかこ著。新潮社。 NHK「おはよう日本」「あさイチ」 フジテレビ系「めざましテレビ」 TBS系「王様のブランチ」で紹介! Yahoo!ニュース|本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞受賞! 第73回毎日出版文化賞特別賞受賞! 第2回八重洲本大賞受賞! 第7回…

光る鶴  (ねこ3.6匹)

島田荘司著。光文社文庫。 捜査一課の吉敷竹史は、知人の葬儀で九州・久留米市へ。そこで出会った青年から、義父の再審への協力を頼まれる。二十六年前、三人の女性を殺して死刑判決を受けた「昭島事件」。すでに人の記憶は風化しており、冤罪事件を覆す証拠…