すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラック・ハウス/Black House  (ねこ3匹)

スティーヴン・キング著。矢野浩三郎訳。 LA市警の敏腕刑事ジャックは、辞職してウィスコンシン州の田舎町に移り住もうとしていた。折しも町では、食人鬼フィッシャーマンによる少年少女誘拐事件が続発。事件の背後にある不可思議な現象を探るうちに、ジャッ…

星間商事株式会社社史編纂室  (ねこ3.7匹)

三浦しをん著。ちくま文庫。 川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトボディの後輩みっこちゃん、「ヤリチン先輩」矢田がそのメンバー。ゆるゆるの職場でそれなりに働き、幸代は仲間と趣味(同人誌製作・販…

返事はいらない  (ねこ3.8匹)

宮部みゆき著。新潮文庫。 失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。切なくあたたかい「ドルシネアにようこそ」など6編を収録。日々の生活と幻想が交錯する東京。街と人…

つぼみ茸ムース  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。講談社文庫。 なんとか今まで生きてこられたのは、とにかく頑張らなかったからだ―。デビュー二十年を迎えたベストセラ作家・森博嗣の一〇〇のつぶやき。ネット萌芽期の素晴らしさから時間を貯めることの意味、自身のヨーグルト好きまでを縦横無尽…

オリンピックの身代金  (ねこ3.8匹)

奥田英朗著。講談社文庫。 小生 東京オリンピックのカイサイをボウガイします―兄の死を契機に、社会の底辺ともいうべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロを…

我が心の底の光  (ねこ3匹)

貫井徳郎著。双葉文庫。 母は死に、父は人を殺した―。五歳で伯父夫婦に引き取られた峰岸晄は、中華料理店を手伝いながら豊かさとは無縁の少年時代を過ごしていた。心に鍵をかけ、他者との接触を拒み続ける晄を待ち受けていたのは、学校での陰湿ないじめ。だ…

家族シアター  (ねこ3.8匹)

辻村深月著。講談社文庫。 息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画、親子共々忘れられない一年となる。しかしその八年後、担任のある秘…

明日の子供たち  (ねこ3.7匹)

有川浩著。幻冬舎文庫。 三田村慎平は転職先の児童養護施設で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を固く閉ざしてしまったのだ。想いがつらなり響く…

火星に住むつもりかい?  (ねこ3.7匹)

伊坂幸太郎著。光文社文庫。 「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめ…

ぼぎわんが、来る  (ねこ3.5匹)

澤村伊智著。角川ホラー文庫。 “あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異。一連の事象は亡き祖父…

骨の袋/Bag of Bones (ねこ3.7匹)

スティーヴン・キング著。白石朗訳。新潮文庫。 ヌーナンと知り合った少女を、異常な地元の権力者マックス・デヴォアがつけねらう。デヴォアとの戦いを余儀なくされたヌーナンだが、彼は亡き妻の意外な真実を知ることになる。さらに過去にこの地で活躍してい…