すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

名探偵に薔薇を  (ねこ3.8匹)

城平京著。創元推理文庫。 怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が………

さよなら神様  (ねこ4.2匹)

麻耶雄嵩著。文藝春秋。 隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は…

死の扉/At Death's Door (ねこ3.5匹)

レオ・ブルース著。創元推理文庫。 英国のとある小間物屋で深夜、二重殺人が発生。店主のエミリーと、巡回中のスラッパー巡査が犠牲となった。町にあるパブリック・スクールで歴史教師をするキャロラスは、生意気な教え子プリグリーに焚きつけられて、事件を…

綾辻さん&麻耶さんトークショー&サイン会 ~麻耶雄嵩は実在していた!~

皆様こんにちは。 本日8月24日(大雨)、ワタクシゆきあや、愛する綾辻行人先生&麻耶雄嵩先生のトークショー&サイン会に行って参りました!場所はMARUZEN&ジュンク堂梅田店7Fでございます!こちらのお店には初めて行ったのですが、ネットで「LOFTの…

春から夏、やがて冬  (ねこ3.7匹)

歌野晶午著。文春文庫。 スーパーの保安責任者・平田は万引き犯の末永ますみを捕まえた。いつもは容赦なく警察に突き出すのだが、ますみの免許証を見て気が変わった。昭和60年生まれ。それは平田にとって特別な意味があった―。偶然の出会いは神の導きか、悪…

私たちが星座を盗んだ理由  (ねこ3.9匹)

北山猛邦著。講談社文庫。 難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ、ファンタジックな短編集。優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、快…

キュート&ニート  (ねこ3.6匹)

黒田研二著。文春文庫。 引きこもりのニート青年・白畠鋭一は、バツイチの姉・真矢のニューヨーク出張の間、幼稚園児の娘・リサの面倒を見ることに。幼稚園で起るさまざまな事件をリサに助けられて解決するうち、縮こまった鋭一の心も開かれていく。著者自身…

カリブ諸島の手がかり/Clues of Caribbees (ねこ3.8匹)

T.S.ストリブリング著。倉阪鬼一郎訳。国書刊行会。 南米の元独裁者が亡命先のキュラソー島で食事中、ホテルの支配人が毒殺された。休暇で西インド諸島に滞在中のアメリカ人心理学者ポジオリ教授が解き明かす皮肉な真相「亡命者たち」。つづいて、動乱の…

向こう側の遊園  (ねこ4.2匹)

初野晴著。講談社文庫。 廃園になった今も、無数の花が咲き乱れる街はずれの遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。「自分が一番大切にしているものを差し出せば、ペットを葬ってくれる」との噂を聞いて訪れる人々。せめて最期の…

後悔と真実の色  (ねこ3.7匹)

貫井徳郎著。幻冬舎文庫。 “悪”を秘めた女は駆除する―。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが…