すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

特捜部Q ー檻の中の女ー/Kvinden I Buret (ねこ4.3匹)

ユッシ・エーズラ・オールスン著。ハヤカワミステリ文庫。 捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだ…

オレたち花のバブル組  (ねこ3.8匹)

池井戸潤著。文春文庫。 「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。会社内の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじ…

世界記憶コンクール  (ねこ3.8匹)

三木笙子著。創元推理文庫。 ある日、萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。見たものを瞬時に覚えられる博一は、養父の勧めもあって募集に応じた。見事採用となり、高い給金を得て記憶力の訓練を受けていたのだが―。心優しき雑誌記者と超…

彼女がその名を知らない鳥たち  (ねこ3.9匹)

沼田まほかる著。幻冬舎文庫。 八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「…

読了本まとめ 2

「疾風ロンド」東野圭吾著。(ねこ3.9匹) 「いきなりの文庫」シリーズ?では一番面白かったのでは。筆も軽く感じるし重みという点では名作に匹敵しないが、エンタメミステリとしては一気読みさせるうまさ。東野氏のお手軽系はすべてこういう風に描けばよ…