すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

光待つ場所へ  (ねこ3.9匹)

辻村深月著。講談社。 新しい光を探して――希望に満ちた作品集 著者ならではの温かな眼差しと丁寧な筆致で描かれる“初めての挫折”、“嘘つきの女の子”、“中学生時代”。新たな一歩を踏み出す勇気をくれる三作品を収録。 (紹介文引用) 辻村さんの新刊。 今回も…

夜明けの街で  (ねこ3匹)

東野圭吾著。角川文庫。 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知…

バイバイ、ブラックバード  (ねこ4.2匹)

伊坂幸太郎著。双葉社。 太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。1話が50人だけのために書かれた「ゆうびん小説」が、いまあなたのもとに。 (紹介文引用) 伊坂幸太郎、完全復活! せっかくなので、より楽…

ビッグ4/The Big Four  (ねこ3.7匹)

内緒で南米に居るヘイスティングスに会うために旅行の支度をしていたポアロのもとに、ヘイスティングスが戻って来た。再会を喜び合う二人だったが、いきなりの災難がポアロを襲う。ポアロの家に倒れこんで来た謎の男が、目を離した隙に毒殺されたのだ。男が…

世界の中心で愛を叫んだけもの/The Beast That Shouted Love at the Heart of the World  (ねこ3.4匹)

ハーラン・エリスン著。ハヤカワ文庫。 人間の思考を超えた心的跳躍のかなた、究極の中心クロスホエン。この世界の中心より暴力の網は広がり、全世界をおおっていく……暴力の神話、現代のパンドラの箱を描いてヒューゴー賞を受賞した表題作はじめ、核戦後、瓦…

NECK  (ねこ3.8匹)

舞城王太郎著。講談社文庫。 首で分断された想像力が、お化けを作りだすんやで―幼少体験をもとにした「ネック理論」の真実。首から下を埋められた三人の、地獄の一日。山奥に潜む恐怖の首物語。首の長い女の子が巻き込まれた殺人事件…映画原案、舞台原作、そ…

ふたりの距離の概算  (ねこ3.8匹)

米澤穂信著。角川書店。 米澤穂信、青春ミステリーの傑作シリーズ〈古典部〉最新作!春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走り…

六とん4 一枚のとんかつ  (ねこ3.8匹)

蘇部健一著。講談社ノベルス。 ある日曜日、六人が殺された。死体は岐阜・明智鉄道の六つの各停車駅の近所で発見され、犯人は電車を利用して犯行に及んだとみられる。最有力の容疑者には犯行時刻に鉄板のアリバイがあり、事件は迷宮入りする―「一枚のとんか…

悪党たちは千里を走る  (ねこ3.7匹)

貫井徳郎著。集英社文庫。 しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。準備万…

パニックの手/The Panic Hand vol.1  (ねこ3.7匹)

ジョナサン・キャロル著。創元推理文庫。 黄昏の列車のなかで、ぼくは目を瞠るほど美しい親子と同席になった。妖艶で饒舌な母親と、うまく舌が回らず涙ぐむ娘。だが母親が急にぼくを誘惑しはじめ、逃げようとしたとたん、「いか、か、かないでお願い!」娘が…

六の宮の姫君  (ねこ3.5匹)

北村薫著。創元推理文庫。 最終学年を迎えた≪私≫は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。≪あれは…

私が彼を殺した  (ねこ3.7匹)

東野圭吾著。講談社文庫。 婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数と…