すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Story Seller  (ねこ4.8匹)

伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、佐藤友哉、本多孝好、道尾秀介、米澤穂信著。新潮文庫。 これぞ「物語」のドリームチーム。日本のエンターテインメント界を代表する7人が、読み切り小説で競演!短編並の長さで読み応えは長編並、という作品がズラリと並びま…

漆黒の王子  (ねこ4.4匹)

初野晴著。角川書店。 砂の城の哀れな王に告ぐ。私の名はガネーシャ。王の側近と騎士達の命を握る者。要求はひとつ。彼ら全員の睡眠を私に差し出すこと。眠ったまま死に至る奇妙な連続殺人事件。ふたつの世界で謎が交錯する超本格ミステリ!第二十二回横溝正…

トレジャー・キャッスル  (ねこ3.6匹)

菊地秀行著。講談社ミステリーランド。 「おれ」は喧嘩の達人・中学三年生。今日の決闘の舞台は、おれが住んでいるSM市にあるSM城趾。相手は金で雇われたプロの“喧嘩屋”ということで少々分が悪い。てなわけで、おれは早々に退散し武器蔵に逃げ込んだ。と…

アンダーウッドの怪/Tales from Underwood (ねこ4匹)

デイヴィット・H・ケラー著。アーカム・ハウス叢書。 精神分析医としての臨床例に基づく鬼気せまる異常心理小説、文明をコミカルに諷刺したSF好篇、ヒューマンな残酷味をたたえたファンタジー……ロバート・ブロックにも通じるサイコ・ホラーの先駆者の傑作怪…

無貌伝 ~双児の子ら~  (ねこ4匹)

望月守宮著。講談社ノベルス。 人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界?。名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。しかし彼のもとに、親に捨てられた孤高の少年・望が突然あらわれ、隠し持った銃を突きつけ…

よも氏&ゆきあや大阪会合~第3回~

ハイ皆様こんばんは^^先日より予告しておりましたタイトル企画、無事完遂致しました。 よもさんのブログで皆さんが不穏な騒ぎを起こしているため(笑)、一足先に報告です。「いや、こう いう事が知りたいんじゃなくて!」というご意見は受け付けません。…

閉店時間/Closing Time (ねこ4.2匹)

ジャック・ケッチャム著。扶桑社ミステリー文庫。 9.11テロの傷痕残るニューヨーク。街では閉店間際のバーを狙った武装強盗が相次いでいた。バーテンダーのクレアは、恋に破れた哀しみを胸に抱えつつ今日も店に出る。自分を待ちうける運命も知らず…。未…

制服捜査  (ねこ3.9匹)

佐々木譲著。新潮文庫。 札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りである…

算盤が恋を語る話  (ねこ3.8匹)

造船会社に事務員として勤めるS子の上司・Tは密かにS子に想いを寄せていた。だが、Tは女性に対して内気過ぎる性格の為なかなか想いを告げられない。そんなある日、ふとS子の机にある算盤を目にしたTは妙案を思いついたのだが。。(短編) ※ ※ ※ ※ ※ ※ …

紗央里ちゃんの家  (ねこ3.8匹)

矢部嵩著。角川ホラー文庫。 叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと聞かされた。小学5年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕は真っ赤に染まり、祖母のことも、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、叔母夫婦には何を聞い…

残酷号事件  (ねこ3.6匹)

上遠野浩平著。講談社ノベルス。 残酷。―それは人生そのものか。酷薄なる運命のことか。積み重なりし理不尽に対し、怒りと共に選ぶ道のことか…残酷号と呼ばれる謎の怪人が戦火の絶えぬ世界に降り立つ。無敵の力をふるい暴虐の軍と闘うその正体は、心を喪失し…

不死の怪物/The Undying Monster (ねこ3.6匹)

ジェシー・ダグラス・ケルーシュ著。文春文庫。 深夜の杜で美女が惨殺された。先祖代々ハモンド家にとりついている不死の怪物がまた現れたのだ!一族にまつわる不気味な噂が流れるなか、美貌の心霊探偵が対決を余儀なくされた三千年の呪い、そのめくるめくば…

武士道セブンティーン  (ねこ3.8匹)

誉田哲也著。文藝春秋。 早苗は成績重視・結果主義の剣道強豪高へ、香織は個人主義から部に忠義を尽くし始める。ふたりの武士道の時代(研究中)が幕を開けた―。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち二本目。 (あらすじ引用) 楽しみに…

魂萌え!  (ねこ3.8匹)

桐野夏生著。毎日新聞社。 夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?ささやかな“日常”の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。(あらすじ引用) 今年は桐野さんの未読本をどんどん読んでみようと…

月光  (ねこ3.7匹)

誉田哲也著。徳間文庫。 お姉ちゃんが死んだ。誰からも愛された人。優しく美しく、真っ白だった人。同級生のバイクによる不運な事故?違う、お姉ちゃんは殺されたんだ―。姉と同じ高校に入り、一人の教師の協力を得て真相を探り始めた妹結花。そこには覗いて…

クジラの彼  (ねこ4匹)

有川浩著。角川書店。 「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。 人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんな彼とのレンアイには、い…

不思議の国の悪意/Malice in Wonderland (ねこ3.8匹)

ルーファス・キング著。創元推理文庫。 アリスがまだ魔女や妖精を信じる幼い少女だったころ、親友のエルシーが突然姿を消した。彼女の行方も誘拐犯の正体も分からぬまま、事件は迷宮入りとなる。それから十年、封じられていた魔法が今、アリスを事件の真相へ…

赤い館の秘密/The Red House Mystery (ねこ3.6匹)

A・A・ミルン著。創元推理文庫。 「熊のプーさん」で有名な劇作家ミルンが書いた唯一の推理長編。だが、この一作でミルンの名はミステリ史上に残ることになった。暑い夏の昼さがり、十五年ぶりに赤い館を訪れたオーストラリア帰りの兄が殺され、館の主人は…

粘膜人間  (ねこ3.7匹)

飴村行著。角川ホラー文庫。 「弟を殺そう」?身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐太は、弟の殺害を計画した。だが圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいた…

七つの黒い夢  (ねこ3.6匹)

乙一、恩田陸、北村薫、誉田哲也、西澤保彦、桜坂洋、岩井志麻子著。新潮文庫。 『七つの死者の囁き』と対になっている(?)、ホラーアンソロジーです。今回も豪華執筆陣ですね。 ↑がなかなかレベルが高い作品揃いだったのと、乙一さんの未収録作品が読める…

不変の神の事件/The Case of the Constant God (ねこ3.8匹)

ルーファス・キング著。創元推理文庫。 「これは殺人じゃないわ。処刑よ」リディアは宣言した。娘を自殺に追い込んだ憎き恐喝者が、いま残された家族の前で息絶えたのだ。彼らは死体を処分しようと画策するが、事件は早々に警察に知られてしまう。一方、通報…

四隅の魔 死相学探偵2  (ねこ3.6匹)

三津田信三著。角川ホラー文庫。 城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。怪談に興味のない転子だったが寮長の戸村が部長を兼ねており居心地は良かった。だが、寮の地下室で行なわ…

豪華客船エリス号の大冒険  (ねこ4匹)

山口芳宏著。東京創元社。 荒城の探偵事務所に届けられた、伝説の犯罪者・夜叉姫からの挑戦状。それはヨーロッパへと向かう、豪華客船エリス号の乗船チケットだった。船上で勃発する連続殺人、次々と発見される夜叉姫からの挑発的メッセージ。荒城、真野原、…

第四の郵便配達夫/The Fourth Postman (ねこ3.8匹)

クレイグ・ライス著。創元推理文庫。 1940年代、シカゴ。とある路地で、三人の郵便屋が相ついで殺されるという事件が発生した。弁護士マローンは飲み代欲しさに首を突っ込んだが、世の中そんなに甘くはない。ただでさえ厄介なこの事件、例のごとく友人の…

騙し絵の檻/The Stalking Horse (ねこ3.5匹)

ジル・マゴーン著。創元推理文庫。 「……被告に終身刑を命じる。最低でも十五年間の懲役は……」無実だとの叫びもむなしく、ビル・ホルトは冷酷な殺人犯として投獄された。十六年後、仮釈放された彼は、真犯人を捜し始める。自分を罠に嵌めたのは誰だったのか?…

探偵を捜せ!/Catch Me If You Can (ねこ3.7匹)

パット・マガー著。創元推理文庫。 病弱な夫を殺して、金と自由を手に入れようとした美貌の若妻。だが、殺人を決行した夜その山荘を訪れた四人の客のなかに、夫が死ぬまえに呼んだ探偵がいるらしい。妻は探偵を捜し出そうと必死の推理を展開、これと目星をつ…

日記帳  (ねこ3.5匹)

弟の初七日、兄は弟の部屋で一冊の日記帳を見つけた。弟は恋を知らずに亡くなったのだろうか。弟の懐かしい字を辿り日記帳をめくって行くと、そこに兄のよく知る女性の名前が出て来て。。(短編) ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 単純な暗号ものでありますが、これがなかなか…