すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴  (ねこ3.7匹)

島田荘司著。角川文庫。 「占星術殺人事件」の直後、御手洗と石岡のもとを高沢秀子という老婦人が訪れる。最初はひやかしの 客かと思われたが、秀子の知人・折野郁恵の話を聞いた御手洗は、「これは大事件ですよ」と断言 する。教会への礼拝中、雨が降り出す…

逆説的 -十三人の申し分なき重罪人  (ねこ3.6匹)

鳥飼否宇著。双葉文庫。 殺人、脅迫、誘拐、テロ……一見単純だが、どれもこれも一筋縄ではいかない複雑怪奇な事件が、 次々と起こる綾鹿市。犯人は!?そして、事件の真相は!?事件解決に奔走する五龍神田刑事と、 名推理を披露する謎のホームレス探偵「じっ…

最後のディナー  (ねこ3.6匹)

島田荘司著。角川文庫。 龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が降りかかる。上京してきた里美に勧められるままに、 英会話学校に通うはめになる石岡。そこで知り合った孤独な老人と親交を深める。しかしイヴの夜に 里美と三人で囲んだ晩餐を最後に、彼は…

この指とまれ  (ねこ3.5匹)

小川勝己著。実業之日本社。 美貌の女子大生・椙浦夏子は、稼いだバイト代全てを貢いだ恋人を、社長令嬢・日ノ原麗華に 奪われた。「お金持ちになって、あのふたりを見返してやる!」と誓う夏子は、大学の同級生で体育会 スキー部に所属する鹿沼歩、父親が会…

山魔の如き嗤うもの  (ねこ4.3匹)

三津田信三著。原書房ミステリーリーグ。 忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。「しろじぞうさま、のーぼる」 一人目の犠牲者が出た。「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。村に残る「六地蔵様」の 見立て殺人なのか、なら…

果断 隠蔽捜査2  (ねこ4.4匹)

今野敏著。新潮社。 警察庁長官官房の総務課長から大森署の署長に異動になった竜崎伸也。管轄内で起きた消費者○融 強盗事件と小料理屋立てこもり事件の捜査に奔走する竜崎だが、警察内部での上下関係の圧力と 柵に見事立ち向かえるのか。一方、竜崎の妻が胃…

ブックストア・ウォーズ  (ねこ3.7匹)

碧野圭著。新潮社。 27歳の亜紀は、大手出版社の編集者と結婚して幸せいっぱい、仕事も楽しくてたまらない。文芸書は もちろん、コミック、ライトノベル、ボーイズラブにも気を配り、売り場改革案や人気漫画家のサイン 会など、ユニークな企画を次々打ち出…

目薬αで殺菌します  (ねこ3.6匹)

森博嗣著。講談社ノベルス。 神戸で劇物の入った目薬が発見された。目薬の名には「α」の文字が。その頃、那古野では加部谷 恵美が変死体を発見する。死体が握り締めていたのは、やはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗は調査を 始めるが、事件の背後には、またも謎…

誰か Somebody  (ねこ4匹)

宮部みゆき著。文春文庫。 今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。 亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた 三郎の前に、意外な情景が広がり…

告白  (ねこ3.8匹)

湊かなえ著。双葉社。 愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。 わが子を亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。様々な人間の言葉が 事件の真相を解き明かす。 第29回小説推理新人賞受賞作。(あ…

涙 流れるままに  (ねこ4.6匹)

島田荘司著。光文社文庫。 吉敷竹史の元妻・加納通子は、「首なし男」に追われる幻影に悩まされていた。その原因は、数奇な 運命に翻弄されてきた自らの半生にあるのではないかと思い至る。過って級友を死なせた事件。 婚礼の日に自殺した麻衣子と、直後の母…

あした天気にしておくれ  (ねこ4.2匹)

岡嶋二人著。講談社文庫。 競馬界を舞台にしたミステリーの最高傑作。北海道で三億二千万円のサラブレッド「セシア」が 盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として二億円を 要求してきていた。衆人環視のなかで、思い…

空の中  (ねこ4.5匹)

有川浩著。角川文庫。 200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査の ために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、 子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。…

蟬の羽  (ねこ3.2匹)

高里椎奈著。講談社文庫。 薬屋三人組のところへまたまた不可解な依頼がきた。植物に取り憑かれたような遺体と連続して起こる 事件の数々。さらにその山村には外から人が入れないというではないかーー結界?やっぱり妖の所業 なのか。真相を突き止めるべく乗…

ララピポ  (ねこ4匹)

奥田英朗著。幻冬舎文庫。 学歴主義、援助○際、裏○V女優、風俗専門スカウトマン等、”人生の負け組”と諦観したどん底を 生きる人々をコミカルに描いた6話収録の連作短編集。 えと、いつものように裏のあらすじを引用しようとしたのですが、個人的に「これ、…

そして、警官は奔る  (ねこ3匹)

日明恩著。講談社文庫。 警視庁蒲田署に異動となった武本は、不法滞在外国人を母に持つ幼女監禁事件を追った。一方、かつての 上司、潮崎は、武本の力になりたい一心で、独自に事件の調査を始める。そして、浮き彫りになる子供 の人身売買や虐待の現実。法律…

野球の国のアリス  (ねこ3.7匹)

北村薫著。講談社ミステリーランド。 野球が大好きな少女アリス。彼女は、ただ野球を見て応援するだけではなく、少年野球チーム 「ジャガーズ」の頼れるピッチャー、つまりエースだった。桜の花が満開となったある日のこと。 半年前、野球の物語を書くために…

十三の呪 死相学探偵1  (ねこ3.7匹)

三津田信三著。角川ホラー文庫。 幼少の頃から、人間に取り憑いた不吉な死の影が視える弦矢俊一郎。その能力を“売り”にして東京の 神保町に構えた探偵事務所に、最初の依頼人がやってきた。アイドル顔負けの容姿をもつ紗綾香。 IT系の青年社長に見初められ…