すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

隠蔽捜査  (ねこ4.4匹)

今野敏著。新潮文庫。 竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁 ぶりに、周囲は<変人>という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守る ため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生…

龍臥亭事件  (ねこ4匹)

島田荘司著。光文社文庫。 御手洗潔が日本を去って1年半。彼の友人で推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性の 頼みで、岡山県まで悪霊祓いに出かけた。2人は霊の導くままに、寂しい駅に降り立ち、山中分け 入り、龍臥亭という奇怪な旅館に辿り着…

川に死体のある風景  (ねこ3.7匹)

綾辻行人・有栖川有栖・歌野晶午・大倉崇裕・佳多山大地・黒田研二が「川と死体」をテーマに競作。 美しくトリッキーなアンソロジー。 創元クライム・クラブ。 オムニバスを読むのは3冊目というくらいオムニバスには手を出さない主義のゆきあやさん。 1冊…

イヴの夜  (ねこ3.6匹)

小川勝己著。光文社。 光司にとって、初めてイヴの夜を過ごすはずだった恋人・麻由子が殺された。自宅で何者かに、 メッタ刺しにされて。容疑者となった光司はマスコミに追われ、家族にさえも疑われ失意の どん底にいたが。。。 一方、風俗店で働く対人恐怖…

踊る夜光怪人  (ねこ3.6匹)

はやみねかおる著。講談社文庫。 夜光怪人出没の噂を確かめに亜衣たちは夜の桜林公園へ。やはりそこには闇に踊り、首が取れる光る 怪人が!文芸部後輩の千秋の実家、虹斎寺の和尚さんは、亜衣と麗一に難解な暗号が記された古い 巻物を見せる。怪人と暗号、両…

マネーロード  (ねこ3.7匹)

二郎遊真著。講談社。 4年もの間ホテルにひきこもる、他者との肉体的接触を極度に嫌う、相対する人間の“金に対する 想い”が様々な幻覚となって現れる―これらはネット上で「金の声を聞く男」と呼ばれ、株式市場の 値動きを予見し二百五十億円超の資産を築い…

地球人類最後の事件  (ねこ1匹)

浦賀和宏著。講談社ノベルス。 世界中から見捨てられ、愛してくれる人などいない。孤独な高校生、八木剛士が持つ唯一の武器 ーーそれは敵弾にも倒れない不死身の力だった。この力をきっかけに出会った謎の美少女・ 松浦純菜へ抱いた初めての恋心。しかし彼の…

銀河不動産の超越  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。文藝春秋。 “毎日が気怠い”省電力青年・高橋君の人生は銀河不動産に入社して一変した。次々に訪れる変わった 客、ついには運命の女性までが… 。毎日がなんとなく気怠い“省電力”青年・高橋は、惨敗続きの 就職活動の果てに「ここだけはやめておけ」…

月神の浅き夢  (ねこ3匹)

柴田よしき著。角川文庫。 若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。手足、性器を切り取られ木にぶらさげられた 男の肉体。誰が殺したのか?次のターゲットは誰なのか?刑事・緑子は一児の母として、やっと 見付けた幸せの中にいた。彼女は最後の仕…

狗  (ねこ3.6匹)

小川勝己著。早川書房。 復讐、虐待、束縛、背徳、疑心暗鬼…暗黒の深淵にたたずみ、卑しさ故に純美な五人のファム・ ファタルと、翻弄され堕ちていく愚かな男たち…。狂気と愛憎の狭間で揺れ動く壮絶な人間模様を 抉り出した「蝋燭遊戯」「老人と膿」「You…

孤虫症  (ねこ3.6匹)

真梨幸子著。講談社。 第32回メフィスト賞受賞作。 念願の分譲マンションを購入した主婦の麻美には、誰にも言えない秘密があった。妹名義のアパートを 使用し、週3回別の男とフリーセックスを楽しむのだ。やがて関係のあった男達が次々と全身に紫色の 瘤…

~よもさんとゆきあやの大阪初デート~

おひさしぶりです^^ お盆中のゆきあやは15日、16日がお休みでした。15日は法事で奈良へ。そして本日(もう 昨日になった)16日は何をしていたと思われますか!(タイトルに書いている。。) そう、初めはしろねこさん&姉貴&べるさんに冗談で冷や…

ロマンティスト狂い咲き  (ねこ3.7匹)

小川勝己著。早川書房。 おれは売れない作家ーーアルバイトで糊口を凌ぐ毎日や、妻との冷え切った関係にはいいかげん うんざりだった。担当編集者の伏見裕子ーーおれがひそかに想いを寄せる人妻。意外なことに 向こうからも誘いをかけてきた。彼女の夫が死ね…

家日和  (ねこ3.7匹)

奥田英朗著。集英社。 家、家族をテーマにした奥田さんのほのぼの短編集です。 べるさんのところで存在を知った本なのですが、てっきり新刊だと思ってしまい^^; べるさんに「出てから一年以上経ってますー^^;」と突っ込まれました。。ええぃ、おだまり…

クラムボン殺し  (ねこ3.7匹)

中島望著。講談社ノベルス。 留守中に部屋を荒らされた七浦陽子は一人暮らしの二十代女性。世間を震撼させる「眼球抜き連続 殺人」の被害者も全て一人暮らしの二十代女性。これは偶然の一致などではない、自分が次の 標的なのだと感じた陽子は探偵の新島に捜…

天国からの銃弾  (ねこ4.2匹)

島田荘司著。光文社文庫。 もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を 撮りつづけた。聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ”自由の女神像”。ある日、 その女神の目が異様に赤く光る瞬間があること…

聖母の深き淵  (ねこ3.8匹)

柴田よしき著。角川文庫。 一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その彼女の 前に、男の体と女の心を持つ美女が現れる。彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。そんな 時、緑子は四年前に起きた未解…

ジャムの真昼  (ねこ4.9匹)

皆川博子著。集英社。 beckさんに負けていられないぜー。 これで皆川さんの本5冊目。またまた素晴らしい本に出会ってしまいました。 もうねこ点とかわけがわからなくなってます。とりあえず『聖女の島』と同等、『猫舌男爵』より 上、とゆきあやのアンテナ…

きつねのはなし  (ねこ3.8匹)

森見登美彦著。新潮社。 京の骨董店を舞台に現代の「百物語」が幕を開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い 座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出した ものは、そして失ったものは、あれは何だ…