2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
西尾維新著。講談社ノベルス。 人類最強の請負人・哀川潤に「拉致」された戯言遣い・いーちゃん。彼女からの依頼は、女装して カリスマお嬢様高校である私立澄百合学園へ乗り込み、紫木一姫という生徒を学園から救い出す、 というものだった。。あっさりとセ…
乙一著。集英社文庫。 わたくしことゆきあやが僭越ながら「乙一の最高傑作」と豪語する、4編収録の短編集。 先日よもさんに念願の本書推薦、それは★6つもの反響をもって迎えられた。ぱちぱちぱーち。 加えて冴姉貴から『「平面いぬ。」を読み始めました』…
芦原すなお著。創元推理文庫。 ニューヨークから河田警部が帰ってきた。帰国早々、不思議な事件に遭遇した悪友は、見事な推理を みせるぼくの妻の知恵を借りようと、やってきたのだった。かどかわされた爺さんの居場所を 推理する表題作ほか、河田警部のニュ…
高里椎奈著。講談社文庫。 家に取り憑いた何かを祓う依頼を受け、座木をにわか霊媒師にして現地へ向かった薬屋探偵たち。 セキュリティシステムに守られた山中の大邸宅には不穏な空気が満ちており、涸れ井戸の出火を 口火として一族に続々と容赦ない殺意が襲…
北村薫著。新潮文庫。 昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高2年。それは9月、 大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の8畳間で1人、レコードをかけ目を閉じた。 目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳…
樋口有介著。文春文庫。 元刑事の椎葉は、ある事件をきっかけに退職し、現在は代々木公園のホームレスとして日々を 一杯の冷酒の為に生活していた。そこを女性刑事の吹石夕子に見初められ、都内で起きた 一家惨殺事件の捜査に乗り出す。幸運にも難を逃れた一…
西尾維新著。講談社ノベルス。 鴉の濡れ羽島で起きた密室殺人事件の悪夢も覚めやらぬ二週間後、「戯言遣い」いーちゃんの住む 京都では連続殺人事件が発生していた。いーちゃんの通う鹿鳴館大学で彼は新しい仲間と共に 前向きに無難に学生生活を過ごすはずだ…
乙一著。幻冬舎文庫。 私は基本的にエッセイ本やちょっと絵本出してみました的なものは好きな作家でも買わない。 ブログの体裁的に作家読み体質人間のようであるが、完全にそうというわけではない。 作品には惹かれても、作家さん自身に興味を持つ、という事…
佐々木丸美著。創元推理文庫。 財産家のおばが住まう<崖の館>を訪れた高校生の涼子といとこたち。ここで二年前、おばの愛娘・ 千波は命を落とした。着いた当日から、絵の消失、密室間の人間移動など、館では奇怪な事件が 続発する。家族同然の人たちの中に…
深水黎一郎著。講談社ノベルス。第36回メフィスト賞受賞作。 新聞に連載小説を発表している私のもとに一通の手紙が届く。その手紙には、ミステリー界最後の 不可能トリックを用いた<意外な犯人>モノの小説案を高値で買ってくれと書かれていた。差出人が …
柳広司著。創元推理文庫。 黄金が溢れる島ジパングで、大冒険の末、黄金を捨てることで莫大な黄金を手に入れたーー。 囚人たちが退屈に苦しむジェノヴァの牢。新入り囚人<百万のマルコ>ことマルコ・ポーロは、 彼らに不思議な物語を語りはじめる。いつも肝…
浦賀和宏著。講談社ノベルス。 幸せだった純菜を、孤独な日々へと突き落とした”彼”との別れ。繋がりを失い、塞ぎ込んでいた 彼女のもとへ一通の手紙が届けられる。その差出人こそ、2年前に巻き込まれた呪わしき轢き逃げ 事件の関係者だった!恨み続けた犯人…
近藤史恵著。文春文庫。 恋路の闇に迷うた我が身、道も法も聞く耳持たぬー梨園の御曹司岩井芙蓉と抜擢によりめきめき頭角を 顕した中村国蔵。人気、実力伯仲するふたりの若手女形は、かねて不仲が噂されていたが…。芙蓉の妻、 美咲が恋したのは誰だったのか…
西尾維新著。講談社ノベルス。 絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が”科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を 招待した瞬間、”孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!工学の天才美少女、「青色 サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯…
ドン・ウィンズロウ著。創元推理文庫。 中国の僧坊で伏虎拳の修得に余念がなかったニールに、父親にさらわれた二歳の赤ん坊を無事 連れ帰れ、という指令がくだった。捜索の道のりは、ニールを開拓者精神の気風をとどめる ネヴァダの片隅へと連れ出す。不穏な…
フランスに滞在する富豪ルノーが、ゴルフ場で何者かに刺殺された。ポアロが事件を担当することに なるが、パリ警察の名刑事ジローも捜査を開始する。ふたりは、知恵比べをしながら調査をしてゆく ことになるが、まもなく富豪殺しと同じ凶器で浮浪者が殺害さ…
朱川湊人著。角川書店。 オゾンホール拡大を食い止める為に開発されたウェアジゾン。その副作用はあまりにも甚大だった。 全世界から「夕焼け」がなくなるというのだ。開発者であるアメリカ人科学者のテレサは どうしても思い残した事のために日本へ。そこで…
有栖川有栖著。講談社文庫。 旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。二人を 迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での 犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、…